介護業界では、多くの人がケアマネージャーをキャリアパスのゴールに設定している。ケアマネージャーは介護を必要とする人と介護施設や事業者をつなぐ役割で、介護業界においてなくてはならない重要な職業である。そのため年収も比較的高く、資格試験の合格率は20%を下回る。ケアマネージャーの仕事内容はどのようなものなのか。
ケアマネージャーの主な仕事はケアプランの作成だ。ケアプランとは、介護を必要とする人がどのような状態にあり、どのようなサポートが適切であるかを、関係者、本人、要介護者の家族と話し合い、まとめた計画書のことだ。ケアマネージャーによって作成されたケアプランが無ければ、介護保険サービスを利用することが出来ない。また、このケアプランをもとに介護職員や介護施設、自治体などが行動するので、重要になる。
ケアプラン作成後は、ケアプランに沿った対応がされているかを監視するのもケアマネージャーの仕事だ。要介護者の自宅や介護施設を訪問してヒヤリングを行い、問題点があれば修正をする。またその際の関係者間の連絡や調整もケアマネージャーの仕事だ。
さらにケアマネージャーは金銭に関する業務も行う。要介護者が介護保険サービスを受けると、費用の9割を国民健康保険団体連合会(国保連)に請求することになっている。その際作成される請求書には給付管理票と介護給付費請求書・明細書があるが、この2つのうち給付管理票の作成はケアマネージャーの仕事になる。この作業を怠ると、介護サービスの提供元へ報酬が支払われなくなり、大きな問題に発展する。